はじめに¶
SystemRescueCD は私のお気に入りのレスキュー用Linuxで、 コンピュータが壊れた時などにCDやUSBから起動させて復旧するためのツールが揃っています。 また、LinuxだけではなくMemTestやFreeDosも配布物に含まれています。 もう一方のGrubはLinuxでよく使用されるブートローダーですが、 ブート前にコマンドプロンプトを表示できるので、 起動に失敗した場合などコマンドプロンプトから調べることができます。 Grub2ではFATファイルシステムに対応し、ISOファイルの読み込みも可能となったので、 USBメモリにGrub2をインストールしSystemRescueCDをISOイメージから起動する方法を書きます。2013-05-07: | この方法の利点はSystemRescueCDをアップデートしたい場合、 Windows上からISOイメージを入れ替えるだけで済むことです。 |
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2013-07-12: | なおGrubを使わないならば、 公式の USBへのインストール方法 を参照して下さい。 インストーラーをダウンロードして実行するだけのようです。 昔見た時に比べるとかなり簡略化されていました。 |
必要なもの¶
まず、必要なものですが、Grub2をUSBメモリにインストールするために、 Grub2に対応したLinuxが必要となります。 ここではSystemRescueCDをCDに書き込んで使用することにします。もう一つはSystemRescueCDをインストールするUSBメモリです。 データは全て消去されますので事前にバックアップを取っておいて下さい。 あと、USBメモリはWindowsでフォーマットしないで下さい。 Windowsでフォーマットするとパーティション管理領域が作成されない場合があるためです。 (diskpartコマンドを使用する方法もあります。 [参考]
[参考] | diskpartを使ってWindows Vista/7のインストールUSBメモリを作る |
Linuxでの作業¶
まずはSystemRescueCDのISOファイルを ダウンロード し、CDに書き込みます。 現在のバージョンはSystemRescueCd-x86-3.4.2でした。できたら、CDをいれてPCをCDから起動します。
CDを入れて少し経つとコマンドラインが表示されます。 まず、USBメモリのデバイス名を確認します。簡単なのは、 以下のコマンドを入力し、USBメモリを差し込みます。:
# tail -f /var/log/messages
.....
sd XX:X:X:X: [sdX] Attached SCSI removable disk
# fdisk /dev/sdX
Device Boot Start END Blocks Id System
/dev/sdX1 * 2048 31384017 15690985 c W95 FAT32 (LBA)
p, d, n p 1 Enter Enter, t c, a 1, p, w
# mkfs.vfat /dev/sdX1
# mkdir /mnt/usb
# mount /dev/sdX1 /mnt/usb
# grub2-install --root-directory=/mnt/usb /dev/sdX
# shutdown -r now
Windowsでの作業¶
それではここからの作業は慣れ親しんだWindowsで行いましょう。 まず、Windowsが起動したらUSBメモリを開きます。USBメモリにbootというディレクトリがあるので、sysresというフォルダを作ります。 そこに、先ほどダウンロードしたSystemRescueCDのISOファイルをsysres.isoというファイル名で 置きます。
ここにSystemRescueCDを起動させるためのgrubの設定を書きましょう。 sysres.cfgというテキストファイルをお好きなテキストエディッタで作りましょう。 改行コードはCRLFでも大丈夫のようです。
以下のように記述します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 | set sysres_iso=/boot/sysres/sysres.iso
insmod loopback
loopback sysres_disk $sysres_iso
menuentry "SystemRescueCd std-32bit" {
linux (sysres_disk)/isolinux/rescue32 isoloop=$sysres_iso setkmap=jp docache
initrd (sysres_disk)/isolinux/initram.igz
}
menuentry "SystemRescueCd std-64bit" {
linux (sysres_disk)/isolinux/rescue64 isoloop=$sysres_iso setkmap=jp docache
initrd (sysres_disk)/isolinux/initram.igz
}
menuentry "SystemRescueCd alt-32bit" {
linux (sysres_disk)/isolinux/altker32 isoloop=$sysres_iso setkmap=jp docache
initrd (sysres_disk)/isolinux/initram.igz
}
menuentry "SystemRescueCd alt-64bit" {
linux (sysres_disk)/isolinux/altker64 isoloop=$sysres_iso setkmap=jp docache
initrd (sysres_disk)/isolinux/initram.igz
}
menuentry "Super Grub2 Disk" {
linux16 (sysres_disk)/isolinux/memdisk
initrd16 (sysres_disk)/bootdisk/grubdisk.img
}
menuentry "MemTest+" {
linux16 (sysres_disk)/bootdisk/memtestp
}
menuentry "NT Password Editor" {
linux16 (sysres_disk)/ntpasswd/vmlinuz
initrd16 (sysres_disk)/ntpasswd/initrd.cgz
}
menuentry "Gag" {
linux16 (sysres_disk)/isolinux/memdisk
initrd16 (sysres_disk)/bootdisk/gag.img
}
menuentry "MHDD" {
linux16 (sysres_disk)/isolinux/memdisk
initrd16 (sysres_disk)/bootdisk/mhdd.img
}
menuentry "Hardware Detection Tool" {
linux16 (sysres_disk)/isolinux/memdisk
initrd16 (sysres_disk)/bootdisk/hdt.img
}
menuentry "Aida" {
linux16 (sysres_disk)/isolinux/memdisk
initrd16 (sysres_disk)/bootdisk/aida.img
}
menuentry "Ranish Partition Manager" {
linux16 (sysres_disk)/isolinux/memdisk
initrd16(sysres_disk)/bootdisk/ranish.img
}
menuentry "FreeDOS" {
linux16 (sysres_disk)/isolinux/memdisk
initrd16 (sysres_disk)/bootdisk/freedos.img
}
|
Warning
結構前に書いてそのままの項目が多いので、起動しないツールがあるかもしれません。
configfile /boot/sysres/sysres.cfg
これをいつも持ち歩いていれば、いつか職場でヒーローになれるかもしれません。
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